海外FXを調べてるとやたら出てくるけど
ゼロカットシステムは海外FX業者だけにある、安心な救済システムです。
XMやGEMFOREX、FXDD、LANDFX、TITANFX、FBXなど、ほぼ全ての海外FX業者にゼロカットシステムは採用されています。
ここでは、ゼロカットとはなんなのか?なぜ国内にはないのか?などについてどこよりも分かりやすく解説していきます。
目次-この記事で分かること
ゼロカットシステムとは?どんな仕組み?
海外FXに採用されているゼロカットシステムとは、簡単に言うと次の意味になります。
- 口座がマイナスになっても、そのマイナス分の損失をゼロにしてくれるシステム
つまり、証拠金以上に損失が出てしまった場合も、借金をする可能性がない超安心システムと言えます。
このゼロカットがないと口座がマイナスになった時にはそのマイナス分が借金として降りかかってくるのです。
海外FXで口座がマイナス(借金)になる場合
海外FXではロスカットという、追証を入れなければ強制的に決済されるシステムがあるので、基本的に口座がマイナスになることはめったにありません。
では、口座がマイナスになる場合というのはどんな時かというと、次の場合です。
急激な相場の変動があった場合
急激な相場の変動とは、有名な「リーマンショック」や「ギリシャショック」「東日本出し震災」「スイスフランショック」などです。

この急激な相場変動でロスカットが遅れて発動してしまうことをロスカット遅延といいます。
ロスカット遅延が起き、決済されたころには口座はマイナス残高になっている可能性があるわけです。
マイナー通貨は特にマイナスになりやすい
海外FXで、ドル円やユーロ円などのメジャー通貨の取引では、市場参加者が多く、流動性が高いのでロスカット遅延は起こりにくいのでマイナス口座になり、ゼロカットが発動することは滅多にありません。
なぜなら、マイナー通貨は市場参加者が少なく、流動性が低いのでなかなか決済されないことが多く、ロスカット遅延が起こりやすいのです。
つまり、マイナー通貨の取引はマイナス口座になりやすく、ゼロカットシステムも発動しやすいということです。
ゼロカットがあると口座がマイナスになっても追証なしで安心
海外FXでは、このように、リーマンショックなどの急激な相場変動で口座がマイナスになってしまっても、ゼロカットシステムがあると借金分をFX業者が補填してくれます。
つまり、ゼロカットシステムは、口座の借金分をチャラにしてくれると言い換えることもできるわけです。
国内FX業者はゼロカットシステムがない理由
海外FX業者にはゼロカットシステムがありますが、国内FX業者にはありません。
国内で口座がマイナスになってしまったらその分の金額がそのまま借金となって振りかかってきます。
国内FX業者がゼロカットシステムを導入していない理由
- 利益が小さくなってしまうから
- 法律上導入できないから
詳しく解説しましょう。
国内はゼロカットがない理由①FX業者の利益が小さくなってしまうから
ひとつめの理由は単純に国内FX業者の利益が小さくなってしまうからです。
もし、ゼロカットシステムを導入してしまうと口座のマイナス分はFX業者が補填しなくてはいけないので、急激な相場変動が起きる度にFX業者の支出になってしまいますのでその分、利益が減ってしまうことになります。
国内はゼロカットがない理由②法律上導入できないから
この理由がもっとも大きいのですが、日本では金融商品取引法で損失補填が禁止されているのがゼロカットがない理由です。。
金融商品取引法の第39条に、次のようにはっきりと記載されています。
(損失補塡等の禁止)
第三十九条
金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
引用:e-Gov 金融商品取引法
この法律によって、国内FX業者の利益が守られているという見方もできますね。
海外FXでゼロカットシステムがある理由
では、海外FX業者だけなぜゼロカットがあるのでしょうか?
当然、法律で規制されていないからという理由もあるのですが、一番の理由はそこではありません。
海外FX業者だけゼロカットシステムがある理由は、簡単に言うと次の通りです。
顧客が取引すればするほどFX業者が儲かる仕組みを採用しているので、損失を補填してでもたくさんトレードしてほしいから
海外のFX業者は、NDD方式という取引方式を導入しています。
このNDD方式はFX業者を介さずにトレーダーと市場が直接取引する方式で、FX業者はスプレッドで儲かる仕組みになっています。

一方で、国内FX業者はFX業者が取引に介入するDD方式を取っています。
DD方式の収入源はスプレッドではなく、顧客と反対売買をすることによって得られる利益を主な収入としています。
海外FX業者は、ゼロカットシステムを導入せずに借金にビクビクしながら取引されるよりも、借金のリスクをなくしてダイナミックに取引してもらう方が利益が出ると判断したというわけです。
NDD方式についてもっと詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

ゼロカットシステムのリスク・デメリット!倒産は大丈夫?
かなりトレーダーに有利に見えるゼロカットシステムですが、倒産して資金が引き出せなくなるようなデメリットはないのか?気になる人もいると思います。
- 大きなイベントの前だけレバレッジ制限をかけてリスクを抑えている
- 万が一倒産しても、顧客の資産は信託保全・分別管理により安全に保護されている
XMなどの大手海外FX業者は為替変動が大きそうなイベントの前後は最大レバレッジに制限をかけていますので、リスクは抑えられていると言えます。
また、万が一そのFX業者が倒産したとしても、信託保全や分別管理によって顧客の資産はリスクから守られています。
例えば、XMは英国の格付けA2のバークレイズ銀行に分別管理を行なっています。
海外FXでゼロカット狙いの両建てはNG

確かに、買いポジションと売りポジションを両方ハイレバレッジ建てたら(両建てしたら)どちらかが大損してもゼロカットで救われますし、しかも必ずどちらかが大きな利益をあげるので絶対に損しない・・ということが成り立ちます。
しかし、それはみんな考えることですし、次の理由からできません。
- 同一口座で両建て取引をするとプラスマイナスゼロになるだけ
- 違う口座で両建て取引をするのは禁止されている
残念ながら、同一口座でゼロカット狙いの両建て取引をしても、プラスマイナスゼロになって終了するだけです。(ゼロカットが発動しない)
また、違う口座で両建てをするのはそもそも禁止されているところがほとんどです。両建て自体が禁止されていなくとも、すべての業者でゼロカット狙い両建ては禁止されています。
「別業者間での両建てならいいんじゃない?」
と思う人もいるかもしれませんが、別業者間での両建ても監視されているのでバレます。
海外FXの両建てについて詳しくは次の記事にまとめています。

ゼロカットシステムはハイレバの海外FXにこそ必要
ゼロカットシステムは、海外FXにこそ必要なシステムです。
というのも、急激な為替変動によるFX口座のマイナス化は、ハイレバレッジの時こそなりやすいからです。
次の例を見てもらうと分かりやすいかと思います。
10万円を元手にドル円でFX始めた場合、一瞬で1円変動し損失を出してしまったと仮定するとレバレッジごとに次の損失金額になります。
レバレッジ400倍 | レバレッジ25倍 | |
---|---|---|
持てる通貨 | 25万通貨 | 2万通貨 |
一瞬で1円変動した時の損失 | -25万円 | -2万円 |
口座残高 | -15万円 | 8万円 |
このように、ハイレバレッジ(400倍)の方が、一瞬で1円動いただけで口座が15万円のマイナスになってしまうことが分かります。
一方で、レバレッジ25倍の方は口座はマイナスにはならず2万円の損失で済んでいますね。
ハイレバレッジで大きな利益を狙える海外FXだからこそ、ゼロカットシステムが必要なわけです。
【まとめ】ゼロカットは借金リスクゼロの安心システム
海外FXにおいて、ゼロカットは投資家を守るための安心システムと言えます。
海外FXはゼロカットがあることにより、投資家はハイレバレッジでも借金リスクを気にせずにでダイナミックな取引ができます。
リーマンショック級の大変動が起こったり、そこまでの変動でなくとっもマイナー通貨で取引していればマイナス口座になる可能性は十分あります。
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総合面でもっとも優秀な海外FX業者はどこなのかが分かりますので、海外FX選びの参考にしてみてください。